宅配ボックス
基礎知識

#02
戸建て住宅におすすめの
宅配ボックスは?
選び方のポイントや種類をご紹介

ネットショッピングや
フリマアプリなどが普及し、
私たちは荷物の受け取りや発送のため、
宅配便を利用する機会がとても増えました。
最近では、非対面で荷物が受け取れる
「置き配」サービスも普及してきましたが、
荷物が濡れたり盗まれたりしないか、
不安を感じている人も
多いのではないでしょうか。
そこで、安心安全に荷物を受け取れる
宅配ボックスが注目され、
戸建て住宅にも設置される方が増えてきました。
これから宅配ボックスの設置を
検討している人向けに、
宅配ボックスの
選び方のポイントや種類をご紹介します!

戸建てにも宅配ボックス必要9割

昨年、福岡市の戸建て住宅1000世帯を対象にした調査によると、宅配ボックスを設置した人の約9割が「宅配ボックスは必要」と回答しました。集合住宅では当たり前になった宅配ボックスですが、戸建て住宅に住む方々にとっても必須のアイテムになっているようです。
それでは、戸建て用にはどのような宅配ボックスがあるのか見ていきましょう。

戸建てにも宅配ボックス必要9割

宅配ボックスを選ぶ時の
5つのポイント

戸建て用の宅配ボックスにはさまざまな種類があるので、何を基準に選べばよいか迷うという方もいるでしょう。選ぶ時に考えたいのは以下のポイントです。宅配ボックスを検討するときの参考にしてみてください。

  • POINT 1

    固定方法

    宅配ボックスを地面に置くのか、壁に埋め込むのか、設置方法について事前に確認しておきましょう。後付けしやすい簡易型の宅配ボックスもあれば、プロによる工事が必要なタイプもあります。簡易型といっても、持ち去られないために接着剤やワイヤーでの固定が必要です。お住まいの戸建て住宅のどこに固定するか検討してから選ぶとよさそうですね。

    壁に埋め込むタイプや、郵便ポストのように備え付けるタイプなどは、本体の代金とは別に工事費用がかかりますが、しっかりと固定される上にデザインが戸建て住宅に調和させやすいというメリットもあります。

  • POINT 2

    素材

    宅配ボックスの素材によってさまざまな特徴があるため、使い勝手やそれぞれの良さを理解しておくとよいでしょう。ポリエステルは「布製」のため、耐久性は低いですが、お手頃で導入しやすいのが特徴です。一方、スチールやステンレスは「金属製」で強度が高く、防犯性や耐久性に優れています。「プラスチック製」の宅配ボックスは、その中間と考えるとよいでしょう。扱いやすさやデザインなど、重視するポイントに合わせて好みの素材を選びましょう。

  • POINT 3

    サイズ

    宅配ボックスはの大きさは、外寸だけでなく内寸(受け取り可能なサイズ)を確認した上で、設置場所の広さと、普段受け取る荷物の大きさによって選びましょう。

    ご家庭に届く宅配便の中で、特に受け取ることが多いサイズは「60サイズ」と「80サイズ」だと言われています。60サイズとは、縦/横/高さ3辺の合計が60cm、80サイズは3辺の合計が80cmの荷物です。80サイズは、5kgお米の袋と同じくらいだと考えるとわかりやすいですよね。よく利用する荷物の大きさを目安に、置き場所に合わせてなるべく容量に余裕があるものがおすすめです。

  • POINT 4

    機能

    宅配ボックスを選ぶ時には、機能性にも注目してみましょう。
    撥水仕様や防滴構造になっていて水に濡れても大丈夫なものや、郵便ポストと一体型になったもの、照明がついた宅配ボックスなど、様々な機能と組み合わさった商品が販売されています。ライフスタイルや設置したい場所に合わせて、機能性にもこだわってみてはいかがでしょうか。

  • POINT 5

    施錠方法
    (カギの種類)

    宅配ボックスの施錠方法はカギの種類によって異なります。一般的な南京錠やプッシュボタン錠、ダイヤル錠などの機械式の宅配ボックスと、タッチパネル式や通信内蔵タイプなどで電気式の宅配ボックスがあります。カギの種類によって施錠方法や価格帯も異なりますので、どのようなタイプが予算や使い勝手にあっているか確認しておきましょう。

戸建て用宅配ボックスの種類

宅配ボックスには大きく分けて「機械式」と「電気式」の2種類があり、それぞれ仕組みや使い方が異なります。

  • 設置工事不要、ワイヤーを本体に通して固定すれば、届いたその日から使えます。女性でも簡単に持ち運びできる軽さで、折りたたんだ時の厚さは約5cmとコンパクトに収納が可能です。お手頃な価格帯ですが、水が浸入しにくい構造と撥水生地の採用で、急な雨から荷物を守ります。

  • 後付けできるタイプで、リフォームにも最適。サイズも2種類あり、玄関にあわせて選べます。高さ調整も、幅木タイプとポールタイプの2パターンから選べて、使い勝手やデザインにあわせて組み合わせが可能です。

  • スッキリとしたデザインと豊富なカラーバリエーションで、エントランスの雰囲気にあわせることができます。質感や縦横のサイズが同じポストも販売されており、セットで使うことで統一感もばっちり!

  • 2段タイプの埋め込み型宅配ボックスの上段は、メール便なども入れられるポスト投函口になっていて、内側から郵便物と荷物が一度に取り出せるのが魅力です。受け取る側の扉は半透明のペアガラスなので、屋内にいても荷物が届いているかどうかが一目でわかります。

  • インターホンとポストの機能がセットになった、オープン外構に適した門柱型宅配ボックスです。埋め込まれたLED照明が手元を明るく照らしてくれるので、夜遅くに帰宅して宅配ボックスから荷物を取り出したい時も安心です。

宅配ボックスの取り付け方法

ここでは、戸建て住宅へ後付けが可能な簡易型と据置き型宅配ボックスを例にご紹介します。

  • ワイヤー固定

    宅配ボックス本体にワイヤーを通すための穴が開いていますので、穴の部分にワイヤーを通し、もう一方をポールやドアノブなどにくくりつけて南京錠で固定します。固定する場所がない場合は、ワイヤーの端に南京錠を取り付け、玄関ドアの内部に引っ掛けることで、簡易的に固定が可能です。

  • アンカー固定

    宅配ボックスを設置する地面のコンクリート部分に穴をあけ、アンカーボルトで固定する方法です。金属製の据置き型宅配ボックスを設置するときに用いられることが多いです。専用の工具が必要となりますので、工事業者にご相談ください。

条件にあわせて
最適な宅配ボックスを

今回は、戸建て用宅配ボックスの選び方のポイントや種類についてご紹介しました。設置工事が必要ないものや後付け可能なものなど、様々な種類の宅配ボックスがありますので、ご予算や使い勝手に合わせて選ぶとよいでしょう。

ネットショッピングを頻繁に利用する方は、置き配サービスを利用する機会も増えてくると思いますので、荷物の盗難や雨で濡れるといったトラブルが心配な時は、宅配ボックスの性能や取り付け方法についても確認しておくと安心ですね。

受け取る側にも届ける側にも優しい宅配ボックスを、ぜひこの機会に取り入れてみてはいかがでしょうか。