災害現場で「役に立つ力」を育てる

災害現場で復旧を支援できるボランティア人材の育成を目的に、ヤンマー建機株式会社および日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)の協力のもと、夏・冬の年2回にわたり、重機講習を実施しました。
両回とも異なるメンバーが参加し、延べ34名の社員が受講しました。今回は、冬の開催の様子をご紹介します。

講習内容と学び

本講習は、労働安全衛生法に基づく特別教育として実施し、機体重量3トン未満の小型重機の基本操作と安全管理を学びます。
2日間にわたり、学科講習(7時間)で構造や安全管理を学習し、実技講習(6時間)で走行や掘削などの操作を体験。知識と実践の両面から、安全を意識した操作力と状況に応じた判断力を身につけます。

学科講習では、小型車両系建設機械の構造や取扱方法、走行・掘削時の基本操作、安全管理について学習しました。
建設現場や災害現場で使用される重機がどの位ような仕組みで動作しているのかを理解し、実技に向けた基礎知識を習得。
講習の最後には筆記テストを実施し、参加者全員が見事合格!
全員そろって翌日の実技講習へと進みました。

操作方法は図や文章だけでは想像が難しかったですが、具体的にイメージできていたメンバーは翌日の操作もスムーズでした!

実技講習では、ある程度走行操作に慣れてきた段階で、急斜面での坂道走行に挑戦しました。斜面に差し掛かると「怖い」「見ているのとは全然違う」といった声も上がり、慎重な操作の大切さを身をもって感じる機会となりました。
走行に慣れてきた後は、掘削操作の練習として丸太回収に挑戦。
チームで声を掛け合いながら、バケットや排土板の使い方を工夫し、連携を深めました。

操作が上手になってきて、「親方!」と呼ばれる場面も。和気あいあいとしながらも、着実な成長が見られました。

講習の締めくくりとして、決められたコースでの走行・掘削テストを実施。
普段は柔らかな笑顔の営業メンバーも、この時ばかりは真剣な表情で重機を操作。
実際に重機を前にすると、「操縦者からどのように見えているのか」「どのタイミングで合図を出すべきか」といったことが、頭で理解していた以上に具体的に腑に落ちました。
実際の現場では、操縦者でなくても周囲の安全を支える重要な役割を担えることを実感し、講習を通して、知識・技術・安全意識のすべてを高める貴重な経験となりました。

とても貴重で有意義な講習を受講させて頂き有り難うございました。「見る」と「やる」では大違い。重機の操作はとても難しいものでした。災害時に役に立つレベルにはまだまだですが、今後もこうした取り組みに参加していきたいと思います。
重機に関する知識や操作方法など通常生活ではなかなか得られない貴重な機会をいただきありがとうございました。災害時にどのような事ができるのか違った目線で考える事ができました。この経験が無駄にならないように日々意識を持っていきたいと思います。
最後に講師の方から安全についてのお言葉がありました。『大丈夫だろう』というような『〇〇だろう』と思って操縦するのではなく、『危険かもしれない』のような『〇〇かもしれない』という意識を常に持って下さい、とのことでした。この言葉を、仕事や車の運転など、日常から意識していこうと思います。
今回の講習を通じて、現場を支える重機の役割を実感するとともに、災害に備えた知識やスキルを日頃から身に付けておくことの大切さを改めて考えさせられました。
実地講習では、すべての操作前にクラクションを鳴らしていましたが、「慣れ」からくる事故は普段の運転や仕事でも起こり得ることだと改めて実感しました。

重機講習は、技術を学ぶだけでなく、体験を通して災害への「備え」について改めて考える機会となりました。
実際に操作してみることで、安全の大切さや判断の難しさを肌で感じ、防災をより身近なこととして捉えられるようになりました。
このような防災意識と経験の積み重ねを、万一の際に誰かを支える力へとつなげていきたいと思います。

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